最近ネットで話題になっていたので気になって購入しました。
「からかい上手」とありますが、それよりも中学生の2人が絶妙な距離感でイチャイチャしてるだけの何とも甘い内容に感じるのは私だけでしょうか。
西片くんと言う男子生徒が隣の席の高木さんという可愛い女の子に日々手を変え品を変えからかわれる毎日を送るという、うらやましくてむせび泣きそうになる作品です。
「好きな子にはいじわるをしたくなる」
まさにこれ。でもからかう内容は悪質というよりは何とも可愛らしいものばかりです。
からかう中に西片くんに対する好意を忍ばせ…いや、けっこう露骨にアピールしてますね。
西片くんは「もしかして高木さんは自分のことが好きなのではないか?」と思いながらもはっきりとさせることが出来ない悶々とした日々を送っています。
高木さんは「西片くんには嘘を言ったことはない」と言っているので、きちんと聞けば答えてくれるんでしょうね。男子中学生にそんな勇気はないと思いますが。
また、彼女も日々のからかいの中に「好きなことが気付かれても問題ない」と思えるほどの大胆な行動を取っています。消しゴムのの件や間接キスの件など。
巻を追うごとに元々ほぼ0距離で接している高木さんの距離がさらに近くなり、西片くんを色んな意味で困らせています。
普通に考えれば多感な時期の女子中学生がこんなに近い距離で接してくるんだから好きに決まってるんですけどね。
でも、この微妙であり絶妙な距離感は見ていて微笑ましく、羨ましくあるので、二人にはもう少しだけ今の関係を楽しんでもらいたいですね。
そしてその先で一歩先に進んだ関係になるエンディングを迎えることが出来れば、その時この作品が本当の意味で名作になるのではないかと思います。