2012年に発売された本なので少し古いものなのですが、つい先日出先で暇だったので購入。
内容としては「DTMを始めて少し制作に慣れてきた初心者」あたりの人をターゲットとして書かれたものですね。
「トラック数が多いから良い」のではなく「良いものを作った結果トラック数が多くなった」を目指すべきであるという感じでしょうか。
なので現時点で1曲に30トラック以上使っているような人は特に目を通す必要性はないでしょう。
内容もものすごくディープなものではなく、初心者の人が理解して読み進めやすいようになっています。DTMを始めたばかりの人にとっては非常に参考になるのではないかと。
日本のポップスは聴くとわかると思いますが、非常にたくさんの音が1曲の中に詰め込まれています。
ドラム、ベース、ギターボーカルはもちろんとして、パートごとに細分化されたストリングスやブラス、パーカッション、ピンポイントで使う効果音など本当にさまざまです。
また、同じ楽器の中で音をさらに重ねたり、シーン専用に新しいトラックを設けたりとクオリティを上げるためのテクニックなどもあります。
本書はこういったことの入門編となるものです。
「自分で作った曲の音に厚みや深みがない、立体感がない」と思った人は一度目を通してみることをオススメします。