皆様お疲れ様です。AZU(@AZU0000)です。
今回は使い始めてそろそろ5年目になるSONYのヘッドフォン「MDR-V6」についてです。
これまでにも一度このヘッドフォンには触れているのですが、今回は純粋に「MDR-V6」について書いていきたいなと。
1985年に海外向けに発売されたこのモデルは日本での正式な販売はされていませんが、アマゾンなどの通販サイトで簡単に手に入れることができます。
私が幼い頃にはもう出回っていたモデルが現在に至るまで使われているという点においても根強い人気があったのでしょう。
実はすでに生産完了品
そうなんです。2013年の12月頃には生産完了品となっています。でも30年近くも発売されていたなんて超ロングセラー商品ですよね。
ですがハイレゾオーディオが出回ってきた現在においてはその音域を活かしきれない点も否めないので仕方ないかもしれません。
最近は多少ですが価格が高騰傾向にあり、最安値だった8,000円の頃に比べて現在は約12,000円ほどとなっています。
MDR-CD900STとは全然違うもの
本体の見た目としてはSONYのスタジオ定番ヘッドフォン「MDR-CD900ST」と似ているのですが、仕様も音も全然違うものといっていいほどに違いがあります。
「MDR-V6」はカールコードにミニプラグ、本体を折りたたみ可能となっており、全体的に見れば「MDR-7506」の姉妹機といったほうがしっくりきます。
音の方向性としてもCD900STが味付けのないモニターヘッドフォンとしての忠実な役割を果すものであることに対してV6は低音が出過ぎない程度に効いていてリスニング寄りなサウンドになっています。
個人的には「MDR-CD900ST」の初期型である「MDR-CD900」の後継機というイメージです。
「MDR-CD900」もカールコードでしたし、音も近いものがあるように思います。
音楽制作においての使用感
使って5年ほどになりますが、個人的には「MDR-CD900ST」よりも好みなので録音やマスタリングの際はこちらをメインに使っています。
気持ちよく音が聴けるのもありますし、きちんとノイズや粗い部分も拾い上げてくれるので、編集面においても問題なく業務用としての役割を果たしてくれています。
若干低域が出る感じではありますが、バランスが悪くなるほどでもなく極めてオーソドックスなサウンドキャラクターです。
解像度や音の分離も明確なので十分に使えます。いいヘッドフォンですよ。
折りたたみもできるので、移動の多いDJ系の人にも便利です。
イヤーパッドは寿命が短い?
使う頻度が多くなると当然イヤーパッドも劣化しますが、V6は特に劣化が激しいです。
ただ、CD900STと共用できる交換用パーツが多いので、当然ながらイヤーパッドも簡単に手に入ります。価格はピンキリですが、1,500円も出せば上質なものが手に入るでしょう。
ちなみに私は格安の200円以下のものですが、特に問題なく使えています。
イヤーパッドについては以下の記事を参考にどうぞ。
偽物が出回っている
世界中で愛されているV6ですが、結構な数の偽物が出回っています。
皆さんの中にも偽物をつかまされて痛い目に遭った人がいるのではないでしょうか。
私は運良く本物だったのですが、発送場所が中国の場合は要注意です。高確率で偽物に当たってしまいます。
判別方法の基準としてV6は「タイ製」です。偽物は「メイド・イン・ジャパン」の表記があるのでまずはそこをチェックしてみてください。
偽物については以下の記事を参考にどうぞ。
終わりに
今更なぜ改めてV6について書いたのかと言えば、生産完了の件もそうなのですが、現在ものすごく価格が高騰しているんです。
私が購入した時期に比べたら6,000円ほど値上がりしています。
理由としてはもう出回っている分で在庫が尽きてしまうからというのが大きいでしょうし、それなりに人気があるからということなのでしょう。
まあ、これまでが安すぎたのかもしれませんね。「MDR-7506」と同じような価格設定なので好みで選べばいいのではないかと。
ですが、ハイレゾ音源を聴くとなれば最新機種の方がマッチすると思います。
CD900STには後継機種的な位置付けの「MDR-Z1000 Q1」もありますので、ヘッドフォンもまた新しい時代へ、価値観なども変わっていくのでしょう。
私はまだ当分の間V6を使いますし、パーツが手に入る限りはメンテナンスしながら延命させていきます。メインは譲る日が来るとは思いますが…
ということで「MDR-V6」についてでした。
今回もお付き合い頂きましてありがとうございます。